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SAW/ジェームズ・ワン監督

目が覚めるた時、彼は老朽化したバスルームに繋がれていた。片足は
太い鎖で鉄パイプに固定され、身動きがとれない異常な状態。そして、
部屋の対角線上の向かい側には同じ境遇の男。部屋の中央には、頭を
撃ち抜いた自殺死体。まったく理解できない状況で、二人に与えられたのは
テープレコーダーとテープ、2本のノコギリ。再生したテープには、生き残り
たければ、6時間以内に相手を殺さなくてはならないと告げる声が・・・。

人生に倦んで無駄に時を過ごす人に、突然突きつける<死のゲーム>。
極限状態に陥った時にプレイヤーが選ぶ選択──生への執着を最前列で
観戦する犯人──ジグゾウ。何故、ゲームのプレイヤーは彼らなのか…?
そして、この悪夢としかいいようのないゲームの顛末とは?

前々から見たい見たいとわめきつつ、地元公開も仕事の忙しさで
逃し、DVD化後ものびのび、ようやく旧作落ちの半額でGET!
早速見まして大絶叫103分。大衝撃シーン連続。ショックで大ピンチ、私。

ジェイソン大好きっ子の友達が大絶賛した時点で
いちおうの覚悟しとくべきだったよ・・・!




でもやられた。面白い。稲垣吾郎さん大絶賛の理由もわかった。
私も大絶賛。だけど、もう怖くて怖くて30回位TVに謝りましたから!

あらすじだけを読んで、ただの密室サスペンスなのかと思いましたが
実際は、犯人ジグゾウを追う刑事2人のやりとりが回想シーンを交えて
映し出されます。またフラッシュバックを多様する・カメラの早まわし等
演出と展開がスピーディの為、閉塞感がまったくありません。
あとは、ものすごくシナリオがいい。無駄がない。起承転結素晴らしい。

カテゴリ的には、<セブン>や<羊達の沈黙>に分類される流れだと
思われますが、これは両作品を超えて私達観客に強いメッセージを
つきつけてきます。銃で脅してスパゲティを死ぬまで食わせるレベルでは
ないんですよ、もっとものすごい悪意が犯人から吹き付けられてくる。

ただ殺されるだけのホラーならば、ジェイソンさん達もいらっしゃることだし
ここまで背筋の凍るような恐怖は感じない。犯人の唾棄すべき悪意、それは
プレイヤーに与えられるちっぽけな希望です。作為的で操作された、それ。

果たして、その悪意に対してプレイヤーはなすすべもなかったのだろうか。
あそこでうまくやれば、あそこでああやっていれば・・・どうしてもゲームに
勝つ方法を鑑賞後も模索してしまいます。それが偽りの希望だったとしても。

とりあえず、一番いいのは狙われないようまじめに生きる事だと思うのですが。
生きててごめんなさい。この命に感謝しますよ、心から。

つーわけで、私人生2度目のR-15映画でした。映画館で見なくてよかった…。
by lose33 | 2005-07-04 23:07 | 映画を見たよ

つれづれと一方通行にて生活内容を発車オーライしております。(管理人いなほ もしくはLF 時に局長)

by lose33