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銀河英雄伝説/田中芳樹著

数年に一度訪れるマイブーム銀英伝。読み返す度に何かしら
新しい発見があるので、先の展開はうろ覚えでもいつも新鮮な
感動があります。まったくこの頃の田中芳樹は最高でした(過去形)

銀河英雄伝説は、専制国家と民主主義共和国の戦争を題材に
二人の英雄の生涯を綴った架空の歴史戦記小説です。

舞台は遠い未来の銀河系。宇宙の大半を支配する銀河帝国には、
皇帝の寵妃の弟でありながらも姉を奪った独裁者を憎み、その権力の
簒奪を目論む美貌の若者ラインハルト・フォン・ミューゼル。
一方、帝国に叛乱し、民主主義を謡う自由惑星同盟側には、本来は
歴史学者志望でイヤイヤ軍人になったものの、その卓越した才能と
判断能力により、勝利を重ねる<魔術師>ヤン・ウェンリー。

思想も政治色も異なる二つの国家は、均衡状態のまま百年近く
戦争を続けていましたが、二人の名将の出現により歴史はその
流れを激流へと変えたのでした──。
はたして銀河を支配する国の行く末と命運はいかに?



何分田中芳樹の代表作なので、同世代で良く文章を書く理屈っぽい
人間なら必ず読んでいるのではないでしょうか。私は中学生の時に
友達のお兄ちゃんが所蔵してたのを借りたのですが、大変面白く、
読んでて涙ぐんだ程です、9巻で、授業中に。また読みかえしてまた
泣けました。ロイエンタールのおおばかやろうー・゚・(ノД`) ←帝国では
ミッターマイヤーが一番好き。

今、2巻→1巻→9巻→10巻→8巻→外伝2巻→これから3巻と
バラバラに読み返しているのですが、全体を通してビッテンフェルトの出番の
多さと描写の多彩さに驚いています。脇役じゃないんか、おまい。しかも、なんか
改めて読むとおまいかわいい。オーベルシュタインに喧嘩ふっかけて営倉入りとか。
陛下の長ったらしい病名きいて「いやがらせか!」と即答とか。←覚えきれんのか。
わりと早めにナイスフォローなオイゲンさんもでてきてて、いいね、黒色槍騎兵。って、
良く読んでみたら、フィッシャーさんやメルカッツ提督を討ったのおまいか!Σ(゜□゜)
ファーレンハイト提督死んだのもおまいが原因か!Σ(゜□゜) カワイイクセニナンテコト

そんなこんなで、忘れてたエピソード満載の物語を彩る個性的なキャラクターの
活躍ももちろん面白いのですが、納税の義務と参政権を得てから読み直すと
2巻以降の理想的な専制国家VS腐敗した民主主義という隠れたテーマが
重いし、いろいろ考えさせられます。

特に3巻や6巻あたりの、政府要人の嫉妬や保身の為、ヤンが
査問されたり謀殺されかかるエピソードはとても怖いし、憤ります。
こんな奴らに給料与える為に税金払う位なら、専制君主の統治を
受け入れた方がいいよなあとも思うけれど。生まれた時から支配されて
いるよりは、支配される事を選びたい私は、やはりビバ・デモクラシー。
同盟側ではアッテンボローが大好きです。本格的に描写されるのが
3巻なので、今から楽しみだったりしますね。それがどうしたー。

てことは自分で選んだ主君に使えることができたラインハルトの
幕僚達はかなり幸せじゃない?(特にビッテンフェルトな。良かったな
おまい、カイザー大好きだもんな)そんでベルゲングリューンさんは
ものすごく不幸だったんじゃない,?ミッターマイヤー上司にしてれば
よかったんじゃない?てゆうか、ジークフリート・キルヒアイスが生きていれば
とかなんとか考えつつ、今日はキルヒアイス死後の3巻を読みますよ。
この巻だと誰も死ななかったよね・・・はっ、ケンプさーん?!Σ(゜□゜)
by lose33 | 2006-02-24 21:27 | 書物を読むよ

つれづれと一方通行にて生活内容を発車オーライしております。(管理人いなほ もしくはLF 時に局長)

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