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Last Life in the Universe/浅野忠信主演

舞台はバンコク。国際交流センターで働く「ケンジ」は潔癖症の
日本人青年。自殺の真似事を日課とし、病的に整理整頓された
部屋で、他人とは極力交わらない無感動な生活を送っていた。

ある日、職場の図書室にセーラー服を着たタイ人の少女「ニッド」が
現れる。彼女が手にとった日本語の絵本へケンジは興味を持つ。
その絵本には世界で最後の一匹となったヤモリの悲しみが綴られていた。

絵本を借り、帰路につくケンジ。途中の高架線から川面へ飛び込もうと
する彼は、道路を歩いていた少女と目があう。絵本を見ていた彼女だ。
ニッドは姉の「ノイ」の最低の恋人が原因で姉妹喧嘩の最中だった。

予期せぬ偶然に今までの感情の揺れを忘れ、微笑みあう二人。
しかし、直後ニッドは自動車に撥ねられて死んでしまう・・・。
私のせいだと自分を責めて泣くノイに、一晩中ケンジは寄り添った。

翌日、組内で不祥事を起しバンコクへ高飛びしていたケンジの兄も
追っ手のヤクザに殺されてしまう。殺し屋を射殺し、難を逃れるも
死体が2つ転がる部屋へは帰れないケンジは、ノイの家へ転がりこむ
ことになる。

互いの妹と兄の死が、結びつけた二人の男女。お互い探りあいながら、
少しずつ距離を縮めていくノイとケンジ。時折あらわれるニッドの亡霊・・・・・。
ノイが日本へ発つまでのほんの3日間の世界からの逃避行は、ケンジの
生き方をどのように変えるのだろうか。
そして、ノイの昔の男と、ケンジを追う新手の殺し屋達は・・・・・。

シネモンドで「地球で最後のふたり」を見てきました。
間違いなく今年度一番のラブストーリーです。あなどれませんよ、タイ映画!
とにかく美術と映像が美しく、また脚本も素敵です。ケンジやノイはお互い
拙い英語で会話をしますが、日本語で感情を表している時の浅野忠信は
かわいらしすぎですっていうか、こんなに素敵な浅野忠信見たことねぇー。

映像は、クリストファー・ドイルというウォン・カーウァイ作品やHEROや
LOVEERSを撮った人が担当していて、この人が担当しているというだけで
激しく2046が見たくなってしまった恐るべき罠です。師匠、許可を下さい。

何がどう素敵って、こう言葉では言い表せない位かもしれない。
確かにそりゃねえだろってツッコミもあるんだけど・・・気にならない。
見にいってよかった。見にいってよかったよ。

で。そりゃねえだろって私のツッコミは全てゲスト出演のヤクザ役
三池崇史監督様に集中しているんですけどね。おーい、おーい。
アナタなにしてんだよ、ホント。
by lose33 | 2004-11-19 17:08 | 映画を見たよ

つれづれと一方通行にて生活内容を発車オーライしております。(管理人いなほ もしくはLF 時に局長)

by lose33