2004年 10月 26日
池袋ウェストゲートパーク/石田衣良 著
営業妨害、ギャング団のカラー戦争──池袋の街で起る様々なトラブルを
果物屋さんのお兄さんマコトが解決していくストリート・ハードボイルド小説。
原作の語り手であるマコトくんは、クラシックと池袋の街を愛する等身大の
お兄さんで、扱われている事件やキャラクターは、今社会が抱える問題や
病がモチーフとされています。「時代の速度は池袋で読め!」と作者自身の
キャッチコピーにある通り、違法カジノやNPO、SMクラブや、ゴスロリバンド。
児童虐待や、引きこもり、拒食症・・・どれも幸福で善良な私には遠い話題や
問題だったりもしますが、その分ものめずらしさや異常さに戸惑うマコトくんに
感情投入ができて、面白いのでしたよ。
って、書くと「ん?」って感じだけど、要は例のTVドラマの原作。
長瀬くんの演技は見てないので、私の中のマコくんは彼ではないのです。
もちろん、ストリートギャングの王様タカシくんもクボヅカではありません。
第一、あのドラマはクドカンティストすぎて私はあんまり好きではなかったり。
by lose33
| 2004-10-26 15:52
| 書物を読むよ