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クリムゾン・タイド/デンゼル・ワシントン主演

チェチェン紛争の折、ロシア軍の無差別空爆虐殺を批判したアメリカは
経済制裁を行なうのだが、ロシア過激派グループの暴走を誘発してしまう。
ロシアは内戦状態となり、反乱勢力となった過激派は核ミサイルを保有する
基地を占拠。彼等は、ロシアを狙うアメリカへ核攻撃も辞さないと宣言。
国際政策が裏目に出たアメリカは厳重警戒体勢を敷き、自国軍全体へ
非常事態宣言を発令した。

そんな世界情勢中、海軍の核ミサイル搭載潜水艦<アラバマ>に、司令部より
<核ミサイル発射>の緊急行動命令が届く。現在、艦が極秘に接近中の
ロシア基地はアメリカへ1時間以内に核攻撃を行う用意をしているらしく、それを
未然に防ぐべく、同じく核の先制攻撃で、殲滅しなければならないのだ・・・!

発射準備が進む中、再度司令部より緊急行動命令が届く。その文面は
「核ミサイル発射攻撃は・・・・・(無線危機の不具合により以下受信できず)」。
・・・・・肝心なところが尻切れトンボの罠は映画ストーリーのお約束?

頑固一徹の老艦長は、最初の命令を重視し、核ミサイル発射を支持。
新任のエリート副艦長は、核戦争勃発を恐れ、文面の再確認を支持。
途切れた指令文面の続きを巡って、潜水艦<アラバマ>は大騒動。
「早急に攻撃しないと、アメリカに核攻撃がくる!祖国は滅びてしまう!」
「しかし、これを撃ったらロシアの報復攻撃で核の打ち合いになる!」
一つの核ボタンを巡り、真っ二つに割れる潜水艦内。押すか押さないかで
武力行使も含めて丁丁発止。ガンコ親父vsへりくつ若造の舌戦と抗争。
そして、鍵となる乗組員は、核ボタン発射コードを知る唯一の男──
残された時間は1時間。潜水艦<アラバマ>の明日はどっちだ!?

どちらが正しいのかは、勿論判り切っている展開でしたが、それを差し引いても
とても良質のサスペンス映画。すごい緊迫感!どきどきはらはらしまくって、
途中から正座してみたり、おかんと身を寄せ合ったり、もー緊張しまくりでしたよ。

うちのおかんは、副艦長演じるデンゼル・ワシントン好きなので、大満足してました。
老艦長役の人とあわせて、名演技です。こう、対立する二人の信念や焦燥とか強い
意志とかが伝わってくる感じ。ラストは動きのない静かなシーンながらも、こっちまで
どうなの?どうなの?と、はらはらでした。どちらも正しいけど、どちらも間違ってた。
勧善懲悪ではなくとも、ラストも清々しい終わり方で、いい戦争映画だと思いましたよ。
途中では何度も、「お前らそんなことやってる場合かー!」と叫んだりしたけども(笑)

そして、謎めく核ボタンを握る男(副艦長の親友)役がヴィゴ・モーテンセンさん。
おかんに「あれアラゴルンー」と言っても、なかなか信じてもらえない位普通に
軍人さんでした。いや、野伏ルックだと、軍規違反だし・・・・コギタナクテ。
物の通りを良く知る役柄で、部下思いのカッチョでしたよー。ヘビースモーカーで
潜水艦内でぷかぷかやってるのがかわいいの。この人やっぱり得体の知れない
ハンサムさんだなあと再確認。しかし、くっきりした割れ顎過ぎなのでやはりヒゲを
推奨でございます。ハート型に割れてるって、外国じゃ褒め言葉らしいですよ。

そして、タイトルのクリムゾンタイド(Crimson Tide)ってのは、アラバマ大学のフット
ボールチーム名らしいんですけど、これは潜水艦クルー=部活活動?みたいな
意味なのでしょうか? 日本でいうなら、監督VS主将・野球部の抗争みたいな雰囲気?

あと、アメリカ海軍下士官の水兵服かわいすぎ! 上着の袖がなんであんなに指先
隠せる位無駄にぶかぶかなのかアメリカ海軍司令官を問い詰めてやりたいイキオイ
です。あんなかわいい軍服が公式制服で、いい国だよ、アメリカ。核サエ持ッテナケリャネ
by lose33 | 2004-09-30 18:09 | 映画を見たよ

つれづれと一方通行にて生活内容を発車オーライしております。(管理人いなほ もしくはLF 時に局長)

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